「こんな作品待ってます！」をテーマにして、学生CGコンテストの第4回目の配信を9月1日に行いました。新しく変わった学生CGコンテストの柔軟な枠組みを示していくことを目的に、評価委員の谷口暁彦さんが注目されている作品を具体的に紹介していただきました。

谷口さんは、インターネットやデジタル表現におけるリアリティを追求したアーティストの作品などを紹介。ネットに作品をアップロードする応募方法そのものに注目した作品もあっても面白いですねというお話もありました。

何年にも渡って大変な労力をかけて制作した作品はもちろんですが、デジタルやネットならではの特性を活かして数時間で作った作品についても、コンセプトや表現が優れていれば評価していくことや、先鋭的で難解であったり、あえて語らない作品についても受け止めていきたいということが原田大三郎委員長からも語られました。

谷口さんから紹介されたのは、今までの学生CGコンテストではあまり目にすることのなかった、音楽に例えるとパンク的なアート作品でしたが、このような作品だけを募っているということではありません。新しく変わった学生 CGコンテストの幅の広がりを指し示す一つの例です。他の審査委員や評価委員は、谷口さんとは違う広がりを持たらしてくれるはずです。

ですので、アート、アニメーション、ゲーム、アプリ、マンガなど、ジャンルにこだわらず作品を応募してください。さまざまなジャンルの作品がフラットに議論される審査は、応募者のみなさんにとっても貴重な機会になるはずです。

また、番組配信中には、8月31日からオーストリア・リンツで始まった「アルスエレクトロニカ」の速報レポートもお届けしました。会場のようすなどを写真とともレポートからは、学生CGコンテストの歴代受賞者も含め多くの日本人作家が、アルスエレクトロニカでも活躍している様子を伺うことができました。こちらのレポートについても DEPARTUREで掲載していきますのでお楽しみに。

＜チャンネルD 配信トップページ＞
http://www.ustream.tv/channel/dep-art-ure

＜9月1日配信＞
学生CGコンテスト第4回「こんな作品待ってます！」
&アルス・エレクトロニカから速報レポート
［前半］ http://www.ustream.tv/recorded/17002955
［後半］ http://www.ustream.tv/recorded/17004966

▼出演
原田 大三郎（映像作家/審査委員長）
谷口 暁彦（作家/評価委員）
阿部 芳久（CG-ARTS協会）

▼学生ボランティア配信担当
福岡 彩香（多摩美術大学）

＜学生CGコンテスト関連の配信予定＞

1. こんな作品を待っています（7/15午後4時〜５時）［アーカイブを見る］
2. 応募受付スタートします（8/1午後5時30分〜7時）［アーカイブを見る］
3. 審査委員会議（8/16午後5時〜6時）［アーカイブを見る］
4. こんな作品待ってます！（9/1午後8時〜11時）［アーカイブを見る］
5. こんな作品の応募がありました（9月中旬）
6. 最終ノミネート作品決定 （10月中旬）
7. 審査委員会議（11月中旬）
8. 受賞作品決定（12月初旬）

※学生CGコンテストの公式サイトはこちらです。
http://www.cgarts.or.jp/scg/2011/
※チャンネルDでは、さまざまな番組の準備を進めています。決定次第お知らせします。