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札幌国際芸術祭2014 – vol.7 清華亭(毛利悠子『サーカスの地中』)

July 23rd, 2014 Published in 世界のフェスティバル

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清華亭はJR札幌駅からほど近い北区北7条西7丁目に位置し、1880年明治天皇の北海道行幸(ぎょうこう)の際の休憩所として建築された札幌市指定有形文化財だ。ここではチ・カ・ホでも展示されている毛利悠子の『サーカスの地中』が展示されている。
毛利は、グリッド状に規則正しく整備された札幌の中心部にあって、グリッドの規則性から外れるかのように斜め45度に立てられているこの建物に着目。古地図を調べ、昔このあたりに流れていた川に沿って建てられたのではないかという推察から、この場所での作品展示を実現させたという。現地で手に入れたアンモナイトの化石をはじめ、世界の様々な都市で見つけた日用品やジャンクを邸内に配置。方位磁石の針の揺れを感知すると電気が流れ、それらがランダムに動いたり光ったりする姿は、あたかも生き物のようにも感じられる。毛利の毅然とした作品スタイルが清華亭というサイト・スペシフィックな場と調和し、札幌という土地の記憶(磁場)が静かに顕在化している。作品はチ・カ・ホでも展示されているので、こちらと合わせて鑑賞してみよう。

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作品が展示されている清華亭の和室で作品について語る毛利。

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洋間で対数螺旋状に展示されたアンモナイトの化石。北海道は世界的産地の一つとして知られており、これまでに600種類以上が発見されている。

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方位磁針の動きで通電するとアンモナイトの化石がベルを鳴らす。

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和室の展示風景。中央左にあるのが方位磁針。この動きに従って、ランプが点灯したり、羽根のついたオブジェが回ったりする。

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入口から和室に向かう廊下に糸が張られ、鈴が吊るされている。時折、方位磁針の動きで通電して糸が揺れて鈴が鳴る。

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電球が光ると同時に、蝶をあしらった羽根が動き出す。

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JR札幌駅から会場まで歩く際に目印となるのがこの看板。それほど目立ったサインがある訳ではないので見逃さないように注意したい。

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清華亭:庭側からの外観

毛利悠子『サーカスの地中』
会場:清華亭
住所:札幌市北区北7条西7丁目
開館時間:9:00〜16:00
担当:四方幸子(アソシエイト・キュレーター)/細川麻沙美(プロジェクト・マネージャー)

次はさらに北に上り、モエレ沼公園での展示について紹介しよう。

札幌国際芸術祭2014 紹介レポート一覧
vol.1 本日より開幕!開催テーマは「都市と自然」
vol.2 札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ) 
vol.3 北三条広場〜北海道庁赤れんが庁舎
vol.4 札幌市資料館
vol.5 島袋道浩作品その2〜北海道立近代美術館
vol.6 札幌芸術の森美術館
vol.7 清華亭(毛利悠子『サーカスの地中』)
vol.8 モエレ沼公園
vol.9 札幌大通地下ギャラリー500m美術館
vol.10 イベント紹介