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トーチカが「天岩戸」をゲーム仕立ての作品に

October 19th, 2014 Published in こんな作品つくりました

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日本最古の史書「古事記」をテーマにした企画展「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展」が10月18日から奈良県立美術館で始まった。神像や神宝、出土品、古事記を題材に描いた絵画など、国宝や重要文化財を含む122点が並んでいる。

しかし、歴史的なものが数多く展示される中、最後のゾーンでは、トーチカ、山口藍、エキソニモの3組の作家が、「古事記」にインスピレーションを得た新作が展示されている。いずれも興味深い作品であるが、今のところ他での公開は予定されていない。会期は12月14日まで。機会があれば是非足を運んでいただきたい。

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天照大御神が天岩戸に閉じこもり、闇となった世界。皆が手を尽くし混迷を極めるなか、天宇受売命が現れる。彼女が桶の上に立ち、神憑ったように服がどんどんはだけるのも気にせずに踊り狂うと、八百万の神は大笑い。その様子を気にした天照大御神が顔を出したことをきっかけに、岩戸の外へと姿を現し、世界に光が戻る―。

この有名な「天岩戸」の一連のシーンを、トーチカが、来場者の動きを感知して反応する体感型の作品として制作。世界に光を取り戻すために必死になって踊る天宇受売命の気持ちになって、古事記の世界を自らの身体で感じてもらおうという試みである。

ゲームセンター アマテラス

作者:トーチカ
音楽:Omodaka
出演:アメノウズメ/菅尾なぎさ、アマテラス/ひのあゆみ
衣装:メガネ
CG:カトウコウ、岸杏樹、大森祥平
撮影:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
システム:桐井岳、田中和貴、佐古翔平、高見友幸
協力:大阪電気通信大学/高見研究室/中根研究室/ナガタ研究室

 

トーチカ

スクリーンショット 2014-10-19 18.17.24 ナガタタケシとモンノカヅエによる1998年より活動を始めたクリエイティブユニット。ともに1978年生まれ。2006年に、デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りアニメーションの手法を融合し、光で空中に絵を描き、アニメーションを作る「PiKAPiKA」を編み出す。様々な手法を用い、商業フィルム、現代美術など、業界の垣根を越えて活動している。どのような制作においても「実験的精神」を掲げ、試行錯誤の中から、ハッピーアクシデント(偶発的な幸運な出来事)を誘う。主な受賞歴に、文化庁メディア芸術祭優秀賞(2006)、クレルモン・フェラン短編映画祭グランプリ(2008)など。