持続可能なライフスタイルを目指して 〜シンガポールで開催されるアートフェスティバル「i Light Singapore」で作品募集中(5/18まで)〜
April 26th, 2018 Published in 世界のフェスティバル
世界中で新しい文化のフェスティバルが生まれ成長しています。「世界のフェスティバル」では、そんなフェスティバルで活躍するディレクターにインタビューし、フェスティバルをご紹介します。今回はシンガポールで開催しているライト・アートのフェスティバル「i Light Singapore」(アイ・ライト・シンガポール)のディレクター、ジェイソン・チェン氏にフェスティバルの魅力についてお伺いしました。
まずご自身についてお聞かせください
私は今回開催される「i Light Singapore シンガポール200年記念バージョン」のフェスティバル・ディレクターをしつつ、都市再開発局の管理ディレクターも務めています。 都市再開発局はシンガポールの土地利用計画や保存を担っており、「i Light Singapore」というフェスティバルはマリーナベイに活力を生み出すための大きなプロジェクトの一環として位置付けられています。
フェスティバルについてお聞かせください
「i Light Singapore」は2010年から開催されています。当初は「i Light Marina Bay」としてシンガポールや世界中のアーティストによるライト・アートのインスタレーション作品を展示していました。 アジアを代表するこのライト・アートのフェスティバルを毎年開催していますが、特に重視しているテーマは「持続可能性」です。 例えば展示されるアート作品は、エネルギー効率の高い照明や環境にやさしい素材の使用などが特徴的で、アート作品に持続可能性がメッセージとして組み込まれています。 また作品展示とともに来訪者が楽しめる関連イベントも数多く実施しています。
さらに、このマリーナベイで開催されるフェスティバルの大きな特徴は、アート作品や様々なプログラムを通じて、来訪者が持続可能なライフスタイルを考え、自分たちの思考やライフスタイルを変えるための小さな気づきを促すことを目的としていることです。
フェスティバル・ディレクターとして大切にしていることは何ですか?
フェスティバル・ディレクターとして私が目指していることは、来訪者が持続可能性の重要さに対して意識を高めながら、楽しく有意義に体験できる場を提供することです。 私たち主催者はフェスティバルに訪れる人たちが感動している姿に励まされつつ、シンガポールという都市の美しいスカイラインを象徴するイベントとなるように努力しています。
フェスティバルの将来的なヴィジョンについてお聞かせください
このライト・アートに焦点をあてたフェスティバルでは、作品形態やプログラムのあり方を問わず、国内外のアーティスト、ステークホルダー、コミュニティが集まって、共同でフェスティバル制作に携わります。 特に、若いクリエイターや才能のある人材が自分のアイデアを実現し、作品を公開するためのプラットフォームになればと願っています。 回を重ねるたびに目にする若い才能がもたらす創造性、革新性、エネルギーには本当に勇気づけられます。 私たちはこうしたことを次世代のアーティスト育成のための重要な推進力としてフェスティバルを続けようと考えています。
<フェスティバルへの作品募集について>
Open Call for i Light Singapore–Bicentennial Edition
締切:2018年5月18日(金)
エントリーサイト:https://www.ilightmarinabay.sg/About/Open%20Call%202019
採択された作品には制作費も提供される予定なのでぜひご応募ください(※詳細は募集内容をご確認ください)。